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 国民栄誉賞の作曲家吉田正が残した作品は、吉田メロディーといわれ、“たとえクラシックや演歌が嫌いな人でも吉田メロディーが嫌いな人はいない”と言い表されるように広く大衆に愛されてきた。その吉田正の作品を永久的に演奏する目的で結成されたのが吉田正記念オーケストラである。わが国にはマントバニーオーケストラやパーシーフェイスオーケストラのような軽音楽を演奏する専門オーケストラが無く、クラシック専門の交響楽団やスタジオミュージシャンが本業の合間にポピュラー音楽のコンサートを時折、企画しているに過ぎないのが現状である。
 そこで、芸大、桐朋、東京音大などの新卒者を中心に結成された日本発のムードオーケストラとしておおきな期待を集めている。初代音楽監督には豪ビクトリア響、シンガポールフィル、トルコ国立イズミール響などの指揮を歴任してきた大沢可直が就任、心酔する吉田メロディーの編曲も担当。
昨年12年26日、紀尾井ホールで第一回目のコンサートを成功させ、続いてパリ公演を5月5.6日の2日間行い、吉田メロディーをパリ市民に披露し、大きな感動を与えた。
 海外公演も頻繁に実施、日本文化の代表の一つである和洋折衷の芸術ともいえる吉田作品を海外に紹介することで、国際貢献を果たすことを目的の一つにしている。


 桐朋学園斉藤秀雄指揮教室で高階正光に学んだ後すぐに海外で指揮活動を展開。長きにわたる彼の指揮生活のほとんどは海外においてなされてきた。オーストラリア、韓国、台湾、フィリピン、シンガポールその他の国のプロフェッショナルオーケストラを高い水準に育て上げ数々の名演を残した彼の実績は国際的に高い評価を集めている。近年はトルコ国立オーケストラの首席名誉指揮者をつとめヨーロッパ音楽の歴史と文化を受け継ぐイズミール響をはじめトルコ国内の国立オーケストラのレベルアップに貢献。トルコ国内においては音楽のアタチュルク(国民の父)と呼ばれている。2000年9月にはトルコからイズミール響が総勢100名で来日。大沢が国民栄誉賞の故吉田正のメロディを自ら蘇らせ指揮をした、交響組曲「東京シンフォニー」第一番は全国公演11ヶ月のすべてにおいて熱狂的な支持を集めた。さらにその演奏を録音したCDが日本ビクター(JVC)より発売され、2000年の日本レコード大賞企画賞に輝いた。
 そして、交響組曲「東京シンフォニー」は第6番まで、「吉田正コンチネンタルタンゴの夕べ」も第3回まで完成、それぞれCD化されビクターより発売になっている。今後もますますの活躍が期待されている。

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