日本曹洞宗の祖・道元は権力や己の出身の天台教学とも一切妥協しない人である,それは釈迦如来から十大弟子の一人・大迦葉の教えを正統な経路で祖師を通じて佛法の正統を継承したと言う確信から生まれた,また禅宗と言う呼称も拒否した。
ただひたすら座禅即ち「
道元の視点からは法華経への偏りと教義的にも停滞し権力抗争を繰り返す比叡山に見切りをつけて尋ねた三井寺の
中国に於いて構成された五門七宗(注2)に位置する曹洞宗には大本山が永平寺と総持寺の二ヶ所にあるが大きな分派は無く、寺院数一万四千七百以上あり単独教団としては日本最大の教団と言える、但し後述するが曹洞宗の各寺院は二つの会派に所属している、また祖師に二人を置いている、
キリスト教にパウロ、真宗・浄土真宗に八世蓮如なくして教団存続が危ぶまれたように、紹瑾と弟子の
親鸞も道元も求道者としてあまりにも真摯でありラジカルな為大衆が追従することは困難であった、これに対して井沢元彦氏の記述(逆説の日本史)が理解しやすい、道元・親鸞の強烈な個性を持つモルトウイスキーを直接与えないで薄い水割りやレモンを入れて民衆に与えたのが浄土真宗の蓮如であり紹瑾であったと言う。
道元の主張は釈迦正伝仏法の絶対性にあり、座禅即ち仏法の正門であるとする、其処にあるのは「
所謂「如是我聞」から始まる経典も法華経・般若心経以外は全て否定している、また宗派おも否定、自分の周囲をも禅宗や曹洞宗と名乗ることおも禁止している、道元の主張は釈迦の教え即ち仏教と言える。
更に晩年にはラジカルな教義が加速して出家至上主義を唱え、帰国当初は認めていた在家・女人成仏をも否定した。
曹洞宗を大衆にも理解できるように咀嚼したのが教団を組織した瑩山紹瑾と弟子達であり曹洞宗の今日の繁栄は紹瑾の解釈改宗によるところが大である。
曹洞宗の最大の特徴は根本経典が千二百四十四年、道元の著わした「
正法眼蔵とは全九十五巻からなり、佛法の真理・修行のあり方・宗門の規則・の他、只管打坐(ひたすら座禅)・本証妙修(本来覚っているものの座禅)・修証一如(座禅そのものが覚り)・行持道環(座禅を通じて佛と一体になる)等仝膨大な著作である、要諦は束縛を離れて心・身で座禅し煩悩から離脱した処に、己と宇宙が通い(一体化)液状化した「
今一人の祖師、瑩山紹瑾は道元の門下四代の人であるが、大衆の教化・祈祷の採用・偶像崇拝を認め・宗門の名称を禅宗・曹洞宗と呼ぶなど道元の主張を緩めるなど大衆に馴染み易くした、また優れた多数の弟子の育成に努め曹洞宗を全国的に広めた。
その決果曹洞宗は道元の厳しさを緩めた、逆に臨済宗は白胤以後
道元の主張は釈迦正伝佛法の絶対性にあり、座禅即ち佛法の正門であるとする。
所謂如是我聞から始まる経典も法華経・般若心経以外は全て否定している。また宗派おも否定、自分の周囲をも禅宗・曹洞宗と名乗ることおも禁止している。道元の主張は釈迦の教え即ち佛教と言える。
更に晩年には出家至上主義を唱え、帰国当初は認めていた在家・女人成仏をも否定した。
これを大衆にも理解できるように咀嚼したのが教団を組織した瑩山紹瑾であり曹洞宗の今日の繁栄は紹瑾の解釈改宗によるところが大である。
曹洞宗の最大の特徴は根本経典が千二百四十四年、道元の著わした「
正法眼蔵とは全九十五巻からなり、佛法の真理・修行のあり方・宗門の規則・の他、只管打坐(ひたすら座禅)・本証妙修(本来覚っているものの座禅)・修証一如(座禅そのものが覚り)・行持道環(座禅を通じて佛と一体になる)等仝膨大な著作である。注・証は覚り・修は座禅。
今一人の祖師、瑩山紹瑾は道元の門下四代の人であるが、大衆の教化・祈祷の採用・偶像崇拝を認め・宗門の名称を禅宗・曹洞宗と呼ぶなど道元の主張を緩めるなど大衆に馴染み易くした、また
その決果曹洞宗は道元の厳しさを緩めた、逆に臨済宗は白胤以後
前述の二会派であるが 曹洞宗は道元の没後に紛争があった、所謂三代目に於ける相論があり、その内容は井沢流に言えばストレートウイスキーか水割りかの論争である、現在は有道会(永平寺派)と総和会(総持寺派)があり、曹洞宗の館長は両会で輪番制である。
道元の曹洞宗には米付きの
道元による日本人の心に多大な影響を与えた言葉に「典座教訓」がある、
注1、 永平寺の他もう一つの大本山に総持寺がある、神奈川に移転する以前は石川県鳳至郡にあり、行基の創建伝承のある真言宗の寺であった、総持とは禅宗の祖・達磨大師ゆかりの言葉で梵語 dharani ダーラニーと言い、法・陀羅尼・総持と訳されると言う、ちなみに総持寺(院)の名称を持つ寺院は10ヶ寺を超えるがほぼ真言宗で占められている。 (阿部慈園氏・新佛教語散策・東京書籍より)
注2、五家七宗(五門) とは中国に於いて成立した禅宗の会派を言い「法眼宗」」「差仰宗}「曹洞宗」「雲門宗」「臨済宗」に臨済宗から分かれた「楊岐派」・「黄龍派」が独立し五門七宗と言われた、ちなみに栄西が宋で修めた禅は黄龍派であるが、現在日本の臨済宗の主流は妙心寺系の楊岐派(法系)で占められている。
注3、慧能の偈 菩提本無樹 明鏡亦非台 本来無一物 何処惹塵埃 (佛教への旅・五木寛之・講談社より抜粋)
主な寺院
大本山 永平寺 ・福井県吉田郡永平寺町
大本山 総持寺 ・神奈川県鶴見区2-1-1
大本山 総持寺・能登祖院 石川県鳳至群門前町、
永平寺別院(三院) 東京都港区西麻布 ・名古屋市東区布池町 ・北海道松前郡松前町
寺院数 14,686ヶ寺 信徒数 約688万人 本尊 釈迦如来
主な経典 金剛般若経 正法眼蔵(修証義) 楞伽経 般若心経 法華経(観世音菩薩普門品 如来寿量品)
曹洞宗
如浄 ──── 道元 ──┬─── 紹瑾 ──┬─── 総持寺 ──┐
│ │ ├─┬─ 曹洞宗
└────── ──┴─── 永平寺── ┘ │
宏智派・寿昌派 ──────────┘
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