曹洞宗(そうとうしゅう)

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日本曹洞宗の祖・道元は権力や己の出身の天台教学とも一切妥協しない人である,それは釈迦如来から十大弟子の一人・大迦葉の教えを正統な経路で祖師を通じて佛法の正統を継承したと言う確信から生まれた,また禅宗と言う呼称も拒否した。
ただひたすら座禅即ち「只管打坐(しかんたざ)」、修行が成仏への道とする「修証一如(しゅしょう いちにょ)」にある、すなわち只管打坐は臨済宗の公案禅と対象を為す黙照禅(もくしょうぜん)見性(けんしょう)である、因みに見性とは自己を見つめ知る事である
道元の視点からは法華経への偏りと教義的にも停滞し権力抗争を繰り返す比叡山に見切りをつけて尋ねた三井寺公胤(こういん)から禅を学ぶようにと宋への留学を進められ建仁寺において臨済を学んだ後、千二百二十三年入宋、四年の間禅寺を歴訪の後天童寺に於いて三年の間、峻烈な哲学を持つ洞山十三世・如浄(にょじょう)のもとで修行「心身脱落」を覚る、因みに道元は帰国の際に一巻の経典も請来せず、会得した心身脱落(しんじんだつらく)の思想のみを持ち帰へり「普観座禅儀」を著した、但し具足戒を受戒しておらず、菩薩戒の日本天台宗の僧である道元は中国に於いて天童山、三十代住持・如浄と面会を果たしながら正式な僧として認知されなかったと、「最澄再考ぺりかん社」に於いて上野雅文氏は言う。
中国に於いて構成された五門七宗(2に位置する曹洞宗には大本山が永平寺と総持寺の二ヶ所にあるが大きな分派は無く、寺院数一万四千七百以上あり単独教団としては日本最大の教団と言える、但し後述するが曹洞宗の各寺院は二つの会派に所属している、また祖師に二人を置いている、承陽大師(じょうようだいし)・永平道元と常済大師(じょうさいだい)瑩山紹瑾(けいざんじょうきん)である。
キリスト教にパウロ、真宗・浄土真宗に八世蓮如なくして教団存続が危ぶまれたように、紹瑾と弟子の韶碩(じょうせき)、孫弟子の通幻なくして曹洞宗は成立不可能であった。
親鸞
も道元も求道者としてあまりにも真摯でありラジカルな為大衆が追従することは困難であった、これに対して井沢元彦氏の記述(逆説の日本史)が理解しやすい、道元・親鸞の強烈な個性を持つモルトウイスキーを直接与えないで薄い水割りやレモンを入れて民衆に与えたのが浄土真宗の蓮如であり紹瑾であったと言う。

道元の主張は釈迦正伝仏法の絶対性にあり、座禅即ち仏法の正門であるとする、其処にあるのは「典座教訓(てんぞきょうくん)」すなわち農作業・掃除・典座(てんぞ)
(炊事係)等の労務総てが修行と言う頓悟禅(とんごぜん)すなわち達磨から第六祖に当たる慧能(えのう)大監の言う「解脱を論ぜず、見性を論ず」にあるのかも知れない。
所謂「如是我聞」から始まる経典も法華経・般若心経以外は全て否定している、また宗派おも否定、自分の周囲をも禅宗や曹洞宗と名乗ることおも禁止している、道元の主張は釈迦の教え即ち仏教と言える。
更に晩年にはラジカルな教義が加速して出家至上主義を唱え、帰国当初は認めていた在家・女人成仏をも否定した。
曹洞宗を大衆にも理解できるように咀嚼したのが教団を組織した瑩山紹瑾と弟子達であり曹洞宗の今日の繁栄は紹瑾の解釈改宗によるところが大である。
曹洞宗の最大の特徴は根本経典が千二百四十四年、道元の著わした「正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)」とその咀嚼の書であり、他の教団と違い輸入佛典は従の扱いである。
正法眼蔵とは全九十五巻からなり、佛法の真理・修行のあり方・宗門の規則・の他、只管打坐(ひたすら座禅)・本証妙修(本来覚っているものの座禅)・修証一如(座禅そのものが覚り)・行持道環(座禅を通じて佛と一体になる)等仝膨大な著作である、要諦は束縛を離れて心・身で座禅し煩悩から離脱した処に、己と宇宙が通い(一体化)液状化した「即身是仏(そくしんぜぶつ)」があるとされる。 注・証は覚り・修は座禅。
今一人の祖師、瑩山紹瑾は道元の門下四代の人であるが、大衆の教化・祈祷の採用・偶像崇拝を認め・宗門の名称を禅宗・曹洞宗と呼ぶなど道元の主張を緩めるなど大衆に馴染み易くした、また優れた多数の弟子の育成に努め曹洞宗を全国的に広めた。
その決果曹洞宗は道元の厳しさを緩めた、逆に臨済宗は白胤以後鵠林(こうりん)派の真摯な布教活動によって再構築されて、日本の禅宗は両派とも教義上極めて近い宗派となった。なお管長は総持寺・永平寺交互に就任している。腐敗堕落した比叡山に見切りをつけ、尋ねた三井寺公胤(こういん)から禅を学ぶようにと宋えの留学を進められ建仁寺において臨済を学んだ後、千二百二十三年入宋、四年の間禅寺を歴訪の後天童寺において三年の間如浄(にょじょう)のもとで修行「心身脱落」を覚る。
道元の主張は釈迦正伝佛法の絶対性にあり、座禅即ち佛法の正門であるとする。
所謂如是我聞から始まる経典も法華経般若心経以外は全て否定している。また宗派おも否定、自分の周囲をも禅宗・曹洞宗と名乗ることおも禁止している。道元の主張は釈迦の教え即ち佛教と言える。
更に晩年には出家至上主義を唱え、帰国当初は認めていた在家・女人成仏をも否定した。
これを大衆にも理解できるように咀嚼したのが教団を組織した瑩山紹瑾であり曹洞宗の今日の繁栄は紹瑾の解釈改宗によるところが大である。
曹洞宗の最大の特徴は根本経典が千二百四十四年、道元の著わした「正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)」とその咀嚼の書であり、他の教団と違い輸入佛典は従の扱いである。
正法眼蔵とは全九十五巻からなり、佛法の真理・修行のあり方・宗門の規則・の他、只管打坐(ひたすら座禅)・本証妙修(本来覚っているものの座禅)・修証一如(座禅そのものが覚り)・行持道環(座禅を通じて佛と一体になる)等仝膨大な著作である。注・証は覚り・修は座禅。
今一人の祖師、瑩山紹瑾は道元の門下四代の人であるが、大衆の教化・祈祷の採用・偶像崇拝を認め・宗門の名称を禅宗・曹洞宗と呼ぶなど道元の主張を緩めるなど大衆に馴染み易くした、また峨山韶碩(がさんじょうせき)通幻寂霊(つうげんじゃくれい)等の優れた多数の弟子の育成に努め曹洞宗を全国的に広めた。
その決果曹洞宗は道元の厳しさを緩めた、逆に臨済宗は白胤以後鵠林(こうりん)派の真摯な布教活動によって再構築されて、所謂日本の禅宗は両派とも教義上極めて近い宗派となった。
前述の二会派であるが 曹洞宗は道元の没後に紛争があった、所謂三代目に於ける相論があり、その内容は井沢流に言えばストレートウイスキーか水割りかの論争である、現在は有道会(永平寺派)と総和会(総持寺派)があり、曹洞宗の館長は両会で輪番制である。

道元の曹洞宗には米付きの作務(さむ)担当から禅仏教に於ける達磨禅師を初祖として第六祖と成った慧能(えのう)禅すなわち南宗禅が原点とされる、道元が天龍寺やニン波の港に於いて出会った老典座(炊事係)達との会話は著名であるが労働即修行など南宗禅精神が生きている様に感じられる、共通点として為政者の招きを断りひたすら見性禅の道を進む、ちなみに「本来無一物」(注3慧能の偈に詠まれているのが嚆矢とされる、因みに臨済宗も南宗禅である、また曹洞宗の呼称は慧能の流れの中の山良价を派祖としておりその弟子の山本寂から由来しており洞曹宗とする記述もある。
道元による日本人の心に多大な影響を与えた言葉に「典座教訓」がある、慧能以来の禅宗の伝統か炊事の仕事に修行・功徳・生甲斐を持つと言うもので江戸時代に石門心学の石田梅岩などに継承された。 「功徳海中、一滴も他た譲ることなく、善根山上、一塵もまた積むべきか」


1、 永平寺の他もう一つの大本山に総持寺がある、神奈川に移転する以前は石川県鳳至郡にあり、行基の創建伝承のある真言宗の寺であった、総持とは禅宗の祖・達磨大師ゆかりの言葉で梵語 dharani ダーラニーと言い、法・陀羅尼・総持と訳されると言う、ちなみに総持寺(院)の名称を持つ寺院は10ヶ寺を超えるがほぼ真言宗で占められている。 (阿部慈園氏・新佛教語散策・東京書籍より)    

2、五家七宗(五門) とは中国に於いて成立した禅宗の会派を言い「法眼宗(ほうげんしゅう)」」「(いぎょう)宗}「曹洞宗」「雲門宗」「臨済宗」に臨済宗から分かれた「楊岐派(ようぎは)」・「黄龍派(おうりょうは)」が独立し五門七宗と言われた、ちなみに栄西が宋で修めた禅は黄龍派であるが、現在日本の臨済宗の主流は妙心寺系の楊岐派(ようぎは)(法系)で占められている。

3
慧能の偈    菩提本無樹 明鏡亦非台 本来無一物 何処惹塵埃   (佛教への旅・五木寛之・講談社より抜粋)
 
   

主な寺院  

大本山 永平寺  ・福井県吉田郡永平寺町    

大本山 総持寺 ・神奈川県鶴見区2-1-1   

大本山 総持寺・能登祖院 石川県鳳至(ふげし)群門前町、  

永平寺別院(三院) 東京都港区西麻布 ・名古屋市東区布池町 ・北海道松前郡松前町

永澤寺(ようたくじ)   兵庫県三田市永沢寺210 


寺院数 14,686ヶ寺    信徒数 約688万人        本尊 釈迦如来 
  

主な経典  金剛般若経 正法眼蔵(修証義) 楞伽経 般若心経 法華経(観世音菩薩普門品  如来寿量品)
                                      


曹洞宗
  如浄 ────  道元 ──┬─── 紹瑾  ──┬───  総持寺 ──┐
                      │              │                ├─┬─  曹洞宗
                      └────── ──┴───  永平寺── ┘  │
                         宏智派・寿昌派 ──────────┘

系列大学
駒澤大学     東京都世田谷区駒沢1-23-1 
愛知学院大学  愛知県日進市岩崎町阿良池12
東北福祉大学  宮城県仙台市青葉区国見1丁目8