イイカゲン塗り&刷毛&塗料容器

   塗りは難しいですね。折角一生懸命作った作品が最後の塗りで台無しに!!
ウウウ何度泣いたでしょう・・・参考になるか、ホントにこれでいいか・・・・
自信はありませんが、私の簡単・イイカゲン塗りを紹介します。
またのほほん流刷毛の再生・お手入れ、塗料容器も紹介します。

自作バフ

  小物磨きに使うバフを自作しました。これは手作りされている方も多いと思いのではないでしょうか。

  最近は木目虫など小物の磨き、艶出しにバフ磨きをする事が多いのです。白棒やワックスなど使う研磨剤・塗料によってバフを使い分ける為、何本か必要なのですが市販のバフは値段が高いので、これも手作りしました。

  私は古くなったジーンズと綿の下着を使って作りました。バフの直径はどれぐらいが良いでしょう?私は直径8cmほどで作りましたが、もう少し大径のモノも作るといいかもしれません。

  型紙ならぬ薄板の丸い型木に布を当て、丸くハサミで切り抜きます。ジーンズは生地が厚いので2枚重ね、下着は4枚重ねで切り抜きました。ジーンズは50枚、下着は60枚ほど重ねました。なるべく厚い方が磨き易いです。
  中心は千枚通して押し広げて芯棒のボルトを通し、幅広のワッシャで両側から押さえました。

  使い始めは物凄く糸屑が吹き飛びます。しかし少し使って慣らしていくと次第に減ってきます。本当は重ね合わせた布をミシンなどで縫い合わせた方が、糸屑が出にくくなるのだと思いますが、縫い合わせるのは手間がかかりそうなので省きました。下着よりジーンズの方が糸屑が沢山出て慣らすのに時間がかかります。

  バフ磨きだと簡単に良い艶が出ますよ。次は私の使っているトンデモワックスを紹介しましょう。

  のほほん

奥の黄色の布がついているバフは市販の バフを2枚重ねにしたものです。左がジーンズ、手前と右が下着を使って手作りしたものです。
 
ジーンズに型板を当ててハサミで丸く切り抜きました。固定したドリルに取り付けて回しながら磨きます。良い艶が簡単に出せますよ。



左の液状タイプが一番手軽。右上の乳化性クリームタイプはよく伸びて塗り易い。一番輝く艶は固形の油性ワックスで、靴では鏡面仕上げにも使われます。(と言っても、液状タイプでもイイ艶ですよ。)

手磨きだけでも十分イイ艶ですが、バフで磨けば完璧でしょう。
トンデモ艶出し

  こんなトンデモ磨きありかナァ・・

  ともかく一番簡単な艶出しの方法は何だろう?って考えると・・靴磨きは簡単でイイ艶が出ますよね。実は私はかなり前から小物の艶出しにこれを使っているのです。

  靴の艶出しについてネットで検索すると、靴クリームメーカー・ショップ・・さらには靴磨きオタク(?)まで山のように沢山の記述がヒットします。そして中には相当マニアックで一寸、いやかなり危ないツルピカ靴フェチまでいるのです。もう艶出しのこだわりに関しては、木工の世界をはるかに超えているかもしれません(笑)チョットこのHP(ピカピカ靴磨き)など覗いて見て下さい。(このHPはピカピカ道をひた走る正しい靴磨き家?・・だと思いますよ。)

  靴クリームやワックスは沢山の種類が売られています。そして多くのメーカーがいかに簡単にいい艶が出せるのかを競い、それを製品の売りにしているのです。中には高価なクリームやワックスなども売られており、木の艶出しでも用いられているカルナバや蜜蝋が主成分である製品も少なくありません。でも私が使っているのは我が家の靴箱に入っていた、ごく普通の靴クリームやワックスです。安価なKIWIの油性ワックスも主成分はカルナバのようです。

  液状タイプはスポンジまで付いていて手を汚さず超簡単に塗れ、数分置いて乾いてから布で軽く磨けば直ぐイイ艶が出ます。乳化性クリームタイプと乳化剤が入っていない固形の油性ワックスは、指に少し取り薄く塗り広げます。少し水あるいはアルコールさらにはシャンパン(エッ!?)をつけてワックスを伸ばすと良い、と言う記述もあります。乳化性クリームはもちろんですが、固形のワックスもほんの少量で薄く延ばし楽に塗る事が出来ます。そしてこれも数分置いて乾いてから布で磨くとホントにイイ艶が簡単に出るのです。

  液状より固形のワックスが方がより艶(テカリ)が出ます。しかし艶のテカリ具合は個人の好みですから、どちらが良いと一概には言えません。私は液状でも十分良い艶だと思います。

  これらの靴クリームやワックスには生地に浸透し、塗り易くするため有機溶剤が入っています。KIWIの缶タイプなどはかなり臭いがきついです。しかし1日経つと溶剤がほとんど飛んでしまうのでしょう、臭いはグッと少なくなり、数日経つとほとんど気にならなくなります。そして「これ何塗ってるの?良い匂いだねぇ。」と言ってくれた方もいます。靴クリームだと言うとビックリ呆れてしまいますが・・(笑)

  皆さんのお宅にも靴箱に靴クリームやワックスがあるのではないですか。トンデモ艶出しですが超簡単ですので、ともあれ一度試してみて下さい。

  のほほん

オイルステイン(オーク)を塗って、ジャブジャブウレタンニスを塗りました。

ジャブジャブウレタンニス塗り


   皆さん塗りはどうしていますか?

   今ではネットで簡単に、色々な塗りの材料が手に入り、以前とは大違いです。 本当に便利になりました。やってみたい塗りがいっぱいあって、私もこれから少しづつ試してみようと思っています。

   しかし、数年前までは、ホームセンターにある塗料の種類も限られていました。(ここ数年で急に増えてきたように思います) また塗り方もよく分からず、最初の頃はムラ、タレなど失敗連続でした。今のようにネットで情報を得たり、掲示板やメールで質問する事も出来ず、一人で色々試行錯誤しました。

   完璧な塗りなど出来ませんが、7〜8年前からやり始めて、今でも私が一番よくやる塗りが、このジャブジャブウレタンニス塗りです。 押入れ改造用扉もこの塗りをしました。

   ウレタンニスをペイント薄め液でジャブジャブ(適当に・・・2〜3倍ぐらいかな)に薄めます。特に最初の塗りは本当にジャブジャブに薄めます、こうすると木目に良く浸透するのです。刷毛でタップリ塗り、その後余分なニスを布でふき取ります。そうです、オイルと同じ様に扱うのです。
   どうせふき取るのですから刷毛目など気にしないで、また良く浸透するので狭いところもタップリ刷毛に含ませて塗ると簡単です。
   こうすると塗りムラやタレが起きません。木肌をどう生かすか、皮膜の厚さをどうするかにより異なりますが、私は2度塗り(2度目も布でふき取る)がほとんどです。但し天板や手が触れるような所は、もう少し塗り重ねる事もあります。
   ジャブジャブウレタンニス塗りは、よく木目に浸透し、表面にごく薄い皮膜が出来るので、厚塗りと違い、サッパリ自然な感じで、嫌味がありません。そして薄いとは言ってもウレタンなので、オイルより水や汚れに強いのではないかと思います。
   簡単で、それなりに強くムラ、タレなどの失敗がありません。

   ウレタンニスはどこのホームセンターでも簡単に手に入り、値段もそう高くありません。 もちろん合成塗料ですが、一度硬化してしまえば極めて安定していて、安全性も高いと言います。最近はシックハウスの問題などから天然塗料が流行です。しかし塗料に限らず、天然=安全と言う訳ではない、とも言います。ウレタンニスはもっと使っていい、使い易い塗料ではないかと思うのですが・・・。

   どうでしょう、やっぱりヘンテコ、イイカゲンかなあ?

のほほん
刷毛の再生&お手入れ

    その刷毛捨てるのチョット待って下さ〜い!!ケチケチ木工術!私の刷毛再生&お手入れ法を紹介しま〜す。
   簡単な方法ですから、とっくに誰かが実践しているかなあ〜。我が家のワンコの毛をといていて思い付いたのです(^_^;)

   刷毛を使った後、ちゃんと洗って、干すのが重要です。ちょっとイイカゲンにすると、スグ毛先がくっついて使えなくなってしまいます。毛先が粗くなると塗りにくくなり、最後はデッキ等、野外の荒塗り用になってお払い箱。という運命です。
   抜け毛にもいつも悩まされます(身につまされますね・・笑)。

   画像を見てもらったら分りますね。私が行っている、刷毛の再生&お手入れです。
   丁寧に使っていても、毛先がくっついてしまいます。そんな時は、やさしく櫛でブラシッグです。毛先がとけて櫛通りが良くなります。色々な方向からやさしく梳いてやります。抜け毛も相当出てきますので、なくなるまで梳いてやります。

   画像のように激しく痛んだ刷毛で試してみました。(これはとんでもないですね。写真を撮るために、捨ててあった古い刷毛を探してきました。根元まで固まってると、もう再生出来ません。でも多くは毛先がくっついているのです。)丁寧に櫛で梳いてやると、毛先がほどけて、良い手触りになります。
   しかしこれではまだ毛が広がって使いにくいので、毛をまとめて、毛の根元に接着剤を含ませて、まとめてやります。但しあまり沢山つけると、毛足が短くなって使いにくくなってしまいます。
   毛の根元に瞬間接着剤をつけると、抜け毛が少なくなる、という事を木の工房花みずきさんから教えて頂きました。他にも刷毛の工夫やプロの技満載ですよ。ご覧になって下さい。

   人間の髪の毛のお手入れと同じです。時々櫛で梳いてやると刷毛が喜びます??(笑)使い初めにも櫛で梳いてやると無駄毛を取る事が出来ます。無駄毛を除く場合はやや強く、毛先をほどく場合はゆっくり優しく梳いてやります。但し髪の毛と同じで、ブラッシングし過ぎもまた髪を(毛を)痛めると思います。丁寧に梳いてあげましょう。

   少しでも長い間フサフサの髪を、いや毛を保てるようにしっかりお手入れしましょう(^0^)

のほほん
  
これはちょっとひどいですね。櫛で丁寧に何回も梳いてやります。

  
毛先はとけて広がりました。さらに毛をまとめる為に瞬間接着剤を根元につけます。(つけ過ぎないように)

  
再生出来上がり\(^O^)/。新品は気持ち良い櫛通りです。使い始めの無駄毛取りにも有効です。

左からジャブジャブニス、スーパーブロンズシェラック、オレンジシェラック、亜麻仁油、木工用ボンドです。
 
刷毛の毛先をビンの底の高さにあわせます。
木工用ボンドでは歯ブラシの柄をヘラ状に削りました。

チョイ塗り用刷毛付き塗料容器

   私は、サイコロ・おもちゃ・CDスタンド等の小物にはシェラックや亜麻仁油をよく使っています。ほんのチョイ塗りなのに、刷毛(筆)を洗わねばならないのが面倒くさくて作りました。シェラックなどは無水アルコール(エチルアルコール)を溶剤で使いますが、これは一瓶1000円位で高価なのも理由です。現在まで2ヶ月ほど使っていますが、容器の中の塗料が固まったり、気化して減ったりはしていないようです。但し、全く使わないで数ヶ月放っておくとどうなるか?これはまだ分りません。

   適当なビン、ペットボトルを使って簡単に作れます。フタと刷毛(筆)の棒との隙間はゼリー状瞬間接着剤で固め、さらに液体ゴムを厚く塗って埋めました。これで密封出来ているようです。塗るときは蓋の部分も一緒ですが、そう邪魔にはなりません。
   もっと大きい刷毛用を作ってみようかな、とも考えたのですが、大きな刷毛でガンガン塗るときは、蓋がくっついているのはやはり邪魔かもしれませんね。

   蓋が小さいと刷毛を突っ込みにくくなります。また容器が浅いと毛の部分と蓋が近すぎて邪魔になります。用途に応じて適当なビン、ボトルを探して下さい。ペットボトルの小さい容器で、口が少し広い(画像の左から2番目)ペットボトルが使い易いです。他に良い容器があれば知りたいです。

   刷毛(筆)の毛先、が容器の底にかすかに触れる高さにしました。またいつも毛の根元まで浸かる位まで塗料を入れています。

   木工用ボンドは筆ではなく、ヘラ状にしています。歯ブラシの毛の付いている部分を切り落とし先を平べったくヘラ状に削りました。歯ブラシの柄の弾力が丁度良く、くっついたボンドも簡単に拭き取れます。これも一つ作って置くと便利ですよ。

のほほん
白木が綺麗(日焼け防止ニス)

  切り株鉛筆立てを見て頂いた二人の方から「日焼け防止ニス」についての御質問を頂きました。確かにこのニスの情報は、ネット上でも少ない様です。そこでこの塗料の特徴や、私なりの塗り方を紹介したいと思います。

  アサヒペンの「日焼け防止ニス」だけでなく、ワシンの「白木まもーる」、カンペの「白木用ニス」なども同種の塗料だと思います。その名称にあるように、日焼けによる変色を防ぐ為の塗料です。特にパインなど針葉樹は数年経過するとビックリするぐらいあめ色に変色し、それがまた魅力なのです。しかし、日の当たる窓際だけ色が濃くなって、くたびれた感じになってしまう事もあり、それを防ぐ為に日焼け防止ニスを塗るのだと思います。本来は建具に用いられる事が多い塗料なのでしょう。

  この塗料は水性アクリル塗料で、日焼け防止とともに、全く濡れ色にならないのが大きな特徴です。木口に塗っても色は濃くなりません。また右の画像で分かるように、一般のつや消しニス以上の超つや消しで、乾くと見た目には何も塗ってない様な感じです。

  多くの材は濡れ色になると木目が浮き出し、良い色艶になるのですが、材の種類によっては濡れ色が濃くなり過ぎたり、材の傷やシミが浮き出て、かえって汚い感じになってしまう事もあります。

  我が家の裏庭にある泰山木は成長が旺盛で、数年に一度枝を切り払って、これが私の小物の材料にもなっています。材の白っぽい色合いは決して悪くないのですが、どうもオイルや普通のニスなどとは相性が悪く、濡れ色になるとシミが浮き出して汚れた感じになり、樹肌も暗く沈んだ色になってしまいます。こんな材にはこの日焼け防止ニスの方がいいですね。

  ただ、塗り方はちょっと注意が必要です。一般に水性ニスは油性塗料に比べ泡や塗りムラが出来易く、刷毛塗りは難しいと思います。(って私が下手なだけかな?)さらに、この日焼け防止ニスには白剤が混ざっているので、厚塗りすると粉をふいた様になってしまったり、泡やムラがあるまま乾燥すると白く汚れた感じになってしまうので注意が必要です。
  そこで私は塗り易いように、このニスも水で少し薄め(目分量ですが塗料100ccに50ccほど水を加えている)、たっぷり塗った後ウエス(布)でふき取り、泡やタレを除き、厚塗りにならない様にしています。そうですイイカゲン塗りと同じ方法です。乾いたら、目の細かいペーパーやスチールウールなどで軽く磨いてまた塗ります。白剤が含まれる為、厚塗りすると白く粉っぽくなってしまうので、2度塗りでよいと思います。
  もう一つ注意ですが、この塗料はその名前のように白木材に使って下さいよ。濃い色の材に塗ると、白っぽさが目立ってちょっと不自然です。

  皆さんも試しに使ってみて下さい。但し、塗り方は全く我流ですので、より良い方法があれば教えて下さ〜い

のほほん

  泰山木での比較。左は日焼け防止ニス、右はオイル(亜麻仁油)。オイルは木目を目立たせるが、シミや傷も目立たせ、また材によっては樹肌も黒ずんでしまう。日焼け防止ニスは全く濡れ色にならず、ほとんど無塗装と同じ雰囲気です。

パイン材での比較。左から無塗装、日焼け防止ニス、シェラック、亜麻仁油で、どれも2度塗りです。
ダボはラミン丸棒(奥側)と同材で木目に沿って埋めたダボ(手前側)です。
木目に沿ったダボを使うと、この日焼け止め防止ニスで塗った材は、ダボ跡がほとんど目立ちません。(の所にダボ埋めがあるのが分かりますか?)


アサヒペンの日焼け防止ニス。近くのホームセンターで714円(300ml)でした。

これも使い易いように、チョイ塗り用刷毛付き塗料容器に入れました。これで手軽に使えるでしょう。\(^O^)/
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