2006年1月8日(日) 福岡市民会館

福岡市民会館 -SET.1-
A Clockwork Orange (tape intro)
In The Name Of God Outro (tape intro)
1. The Root Of All Evil
2. Panic Attack
3. A Fortune In Lies
4. Under A Glass Moon
5. Caught In A Web
6. Peruvian Skies (incl. Wish You Were Here / PINK FLOYD, Wherever I May Roam / METALLICA, Hot For Teacher / VAN HALEN)
7. Fatal Tragedy
8. About To Crash (reprise)
9. Losing Time/Grand Finale

-INTERMISSION-
A Mind Beside Itself / PIPO & ELO (tape)

-SET.2-
1. As I Am (ass and balls version)
2. Endless Sacrifice
3. I Walk Beside You
4. Sacrificed Sons
5. Octavarium

-ENCORE-
1. Pull Me Under - Metropolis-Part.I
Singin' In The Rain (tape outro)
ポスター
 日本レグの福岡公演としては「WORLD TOURBULENCE 2002」のメルパルクホール公演(2002年4月16日)以来、約4年ぶり。

 会場の福岡市民会館に16:00ちょっと前に到着。物販の先行販売でパンフ(これがいつもと違って厚くてかなりの出来栄え。レア写真満載で対訳が微妙な20周年記念のバイオ付)と20周年記念T-シャツを購入。そうこうしているうちに整列開始。正規の開場時間より10分強ほど遅れて入場開始。かなり前の方に並んでいたので、サッサと会場内へ。開演前に流されていたのはポートノイのお好みテープかな?MUSEの"Sing For Absolution"も選曲されていましたが、嬉しかったのがPORCUPINE TREEの"Shallow"と"Lazarus"!!

客入りは1,775人定員の2/3程度くらい。ま、いつもの福岡公演の見慣れた光景ですが、このままだとまた飛ばされたりしないかと不安になってきます。定刻より18分ほど遅れてイントロ・テープの"A Clockwork Orange"が流れ出しました。

 テープが"In The Name Of God Outro"に変わったところで暗転。場内ここで総立ち。3面スクリーンはやはり無い。なんで???

 1曲目は"The Root Of All Evil"。今ツアーのスタティックなオープニングですね。ピッキングのニュアンスの変化が絶妙な、うねるリフがショウの幕開けに相応しいと思います。そしていよいよラブリエが登場!サウンドはホールが築ン十年のボ×会場なのでさすがのDTのサウンド・エンジニアでも良いサウンドを作り出すのが難しそう。僕は18列目のやや右側で観ていましたが、右スタックの依存度が高い位置だったせいかヴォーカルとギターの音量がかなり大きなバランスになっていました。会場の音響特性上、結構ホール・エコーがかかってしまって、分離の悪いサウンドになってしまったのは仕方ないところでしょうか。特にちょっと音数が増えたり音圧が上がると聴き取りにくくなる感じがありました。ちなみに、正直に言うとこの曲はショウ開始直後の興奮状態であまり覚えていないです(苦笑)。

ちなみにメンバーのファッション(笑)は・・・
ラブリエ:黒の長袖シャツに色落ちしたブルー・ジーンズ、スニーカーはプーマ。
ペトルーシ:ピタピタのT-シャツ(赤の上に黒を重ね着?)、サイドが編み上げ(?)になっているパンツにロボットみたいなブーツ(苦笑)、そして髪はオール・バックに!
マイアング:いつも通り全身黒一色、上は半袖T-シャツ。
ルーデス:前に"BLACKJACK"後ろに"1000$"とプリントされた(笑)黒のロンT。
ポートノイ:なんとソフトバンク・ホークスのユニフォーム!(鷹党を代表してお礼申し上げます 笑)、最初マスクをつけていたけど風邪を引いたんでしょうか?なんと髭を剃っています!

 続いてはもう一曲「OCTAVARIUM」から"Panic Attack"。ベース・イントロもモタった感はなかったと思います。ペトルーシはバリトン・ギター(Musicmanのシルエット・ベース)を使用。オマージュ問題に否定的な印象を持ってはいますが、なんだかんだで良質なプログレッシヴ・ヘヴィメタル楽曲であることは間違いなく、自然に体が動きますね。"Helpless Hysteria〜"の箇所は合唱が起きていました。

 そして問題の3曲目。前日の大阪では南米レグ同様"Another Won"がカットされていましたが・・・間髪入れずに始まったドラム・イントロが・・・"A Fortune In Lies"(無念)。やはり"Another Won"が削られてしまったのは残念。しかし、"A Fortune In Lies"は名曲としての認知度が高いのでしょう、場内の盛り上がりはさらに加速。「METROPOLIS 2000」(2000年5月10日@DRUM LOGOS)で"When Images And Words Unite Medley"として一部抜粋されたのをカウントしなければ"A Fortune In Lies"は記念すべき福岡初披露です。

 勿論、続くは「IMAGES AND WORDS」からですが、ここは"Under A Glass Moon"。これまた"When Images And Words Unite Medley"をカウントしなければ福岡初披露。欧州レグ同様、「TOURING INTO INFINITY」のアレンジを意識した感じ。この高音域を多用する楽曲で、ラブリエの本日の絶好調が完全に確定。2004年の大阪(IMPホール)ではフェイクしていた箇所もオリジナルの音程で見事に歌い上げてくれました!中央でペトルーシとマイアングが向かい合ったときにペトルーシがベースを触ったりして、より面白い見せ方にも気を配りだしたかな?という印象です。

 ここで初めてMCタイム。いつものことですが、丁寧に「FUKUOKA!」とコールしてくれるラブリエに感謝。ちなみに、この後曲間のMCタイムはありませんでした。

 「AWAKE」からは"Caught In A Web"。こうやって「AWAKE」からの楽曲のリアクションが良いのを実際に目にすると、「AWAKE」というアルバムは「DREAM THEATERのファン」に本当に愛されていることを実感します。アレンジは「TRAIN OF THOUGHT WORLD TOUR」時のものからそれほど変化は無かったです。

 次は「FALLING INTO INFINITY」からの順番です。"Raise The Knife"(1999年のファンクラブCD「CLEANING OUT THE CLOSET」収録)を期待しましたが、"Peruvian Skies"でした(苦笑)。しかし、今日の"Peruvian Skies"は面白かった!まずラップ・スティール・ギターのイントロで大幅にストレッチされた導入部、挿入された"Wish You Were Here"(PINK FLOYD)、エンディングに付け加えられた"Wherever I May Roam"(METALLICA)、ここまでは欧州レグのアレンジと大差ないんですが、なんと最後に"Hot For Teacher"(VAN HALEN)が!!既出の小ネタですが、まさかこんなところで飛び出すとは!!(笑)。

 「METROPOLIS Pt.2」からは"Fatal Tragedy"。やはりこのアルバムの楽曲に対するリアクションも上々。ちなみに"ass and balls version"ではありませんでした(笑)。 第一部ラストは、"About To Crash - Losing Time/Grand Finale"。この流れで第二部のオープニングがおおよそ想像できてしまうのはやはり悲しい性でしょうか?(苦笑)。

 インターミッションでは、もはやお馴染み(?)PIPO & ELOの"A Mind Beside Itself"が流れていました。

 そして、第一部ラストから流れで確定した二部のオープニングは"As I Am"。オープニングS.E.といい、まるで「TRAIN OF THOUGHT WORLD TOUR」が今から始まるように錯覚します。これは"ass and balls version"でした(笑)。「TRAIN OF THOUGHT WORLD TOUR」の日本レグでは福岡公演がなかったからというわけではないしょうけど、それを考えるといい演出と選曲かも?

 フィード・バック音がテープに切り替わって引き延ばされ、その間にペトルーシがギター持ち替え。一瞬、"This Dying Soul"に繋がるかと勘違いしそうになりますが、演奏されたのは"Endless Sacrifice"。"メリーさんの羊"を期待して待ち構えていたら何と"キラキラ星"を弾くルーデス(笑)。こちらももちろん福岡では初披露。

 "Endless Sacrifice"のエンディングに続いてテープでS.E.が流れ出したので、このまま"Sacrificed Sons"に繋ぐのかと思いきや、ここできました"I Walk Beside You"!!場内は手拍子&サビの大合唱で盛り上がっていました。単純なラヴ・ソングとしてではなく、「誰にでも存在する性別を問わない『君』」について歌っているのかな?という解釈をしているのですが、そういうことを考えていたら、"Oh when everything is wrong〜"のセクションでちょっとウルっときてしまいました。

 再びテープ・イントロが流れ、アルバムそのままに"Sacrificed Sons"へ。この曲以外でもそうですが、以前に比べるとポートノイはスモール・キットを多用するようになったと思いました。曲間でスモールからダブル・ベースのキットに移動したりとか。あと、ヘヴィな"The Root Of All Evil"、"As I Am"もスモールで叩いてました。今までは3バスっぽい配置だったのが、スモール・キットとダブル・ベースのキットの間隔がちょっと空いていました。

 本編ラストは"Octavarium"。キーボード・イントロではContinuum Fingerboardとラップ・スティール・ギターを活用していました。ルーデスの両手がふさがってからは、なんとラブリエがContinuum Fingerboardとラップ・スティール・ギターの対角に設置されたキーボードを使ってコード弾きをフォローしていました。ペトルーシは最初の方で12弦+6弦のダブルネックを使用していましたが、途中で普通の6弦に持ち替えていました。ダブル・ネックの6弦を弾いているときはかつてなく低い位置でのピッキング(笑)。やはり、この曲はライヴで聴く方がはるかに印象が良いですね。ユニゾン部でルーデスとペトルーシの呼吸が乱れたところもありました。

 アンコールは残念ながら"Pull Me Under - Metropolis-Part.1"のメドレーのみ。しかし、これも"Pull Me Under"が"warp version"(高速化していくバージョン)。"Metropolis-Part.1"は"extended improve section"風のペトルーシとポートノイの掛け合いで結構ストレッチされていました。タンバリンをポートノイとペトルーシが扱ったりとか、ホントに楽しいメドレーでした。ここは最後の締めくくりに相応しいオーディエンスの大合唱。

 というわけで「DTにしては」、前日の大阪同様ちょっと短いセットでした(大阪も観た人はセットに対して不満があるかも?)。個人的な不満は、2004年の大阪二日間で体験できた楽曲とのカブりが多かったというのはあります。 あと、やはり2000年のDRUM LOGOS、2002年のメルパルクホールに比べるとサウンドには不満が残りました。ショウが進むにつれて良くなっていったとは思いますが、特にギターの音がデカい割りに歪みのニュアンスがさっぱりだったというのと、ドラム、特にバス・ドラムやタム、金物類のクリアさに欠けたのが×。ベースとキーボードがあまり聴こえなかったのは右側で観ていたから仕方ないでしょう。事実、左側で観戦された方によると「ギターがさっぱり聴こえなかった」ということでしたし。次回はデッドでクリアな音響特性を持つZEPPでのライヴを期待したいところです。DTのサウンド・エンジニアの力量ならばきっと2004年の大阪IMPホール級のサウンドを期待しても大丈夫でしょう!あと、オーディエンスのノリも過去3回に比べるとイマイチだったかも。DTに限らず、最近の福岡のライヴはみんな妙に大人しいような気がするんですが・・・。

 とはいえ、やはりなんだかんだ細かい不満を言っても7,500円のチケット代に見合ったショウだったというのも本音です(笑)。いつもDTのショウを観て思うのですが、初めて体験された方はきっと大きな満足感を抱くんだろうなあ、と。そして、なんといってもラブリエのコンディションが絶好調で完璧だったのが嬉しかった。あの2004年よりもさらに素晴らしい歌唱だったと思います。あとは、いつになくオーバー・アクションで、妙に"Rock'n'Roll"してた(笑)ペトルーシもギター・プレイだけでなく強い印象を与えてくれました。アーミングはバリバリ、足を派手に開くは、膝立て用の台の上に乗って「一番」ポーズはするは。何かいつになく弾けていました(笑)。

 明日の広島は"Afterlife"、"Raise The Knife"(無いだろうな・・・)、"The Glass Prison"と"This Dying Soul"の流れ、新譜からは"These Walls"と"Never Enough"が聴きたいぞ!

 ※参考ブートレッグ:「RUNNING MY WHOLE LIFE」(Sylph:SY-0737)
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